ガクシン2013年5月号
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ガクシンー 13 ー就活・進路 海外営業部で営業、開発の仕事をしており、主にインド、バングラデシュなどの西南アジアを担当しています。営業の仕事内容は、現地の方と商談をし、注文を受けて出荷することです。開発では現地での市場調査や、畑で実際に試作検定などをします。また、生産者の方や政府、メディア関係者の方を招待して、講習会や展示会を開催することもあります。 正直でいることですね。自分達が売っている種苗というものは、売る時点では、例えば電化製品のように、手に取ってすぐには良さが伝わらるものではありませんから。他には、今している仕事の「意味」をよく考えるようにしています。なぜ売るのか、これを売ったらお客様にどのようなメリットがあるのか、ということを考えながら仕事をするように心掛けています。 アジアへ出張へ行ったときに、今までその地域では作られていなかった品種がどんどん作られて人気になったことがあります。例えばバングラデシュでのニンジンとか。それを目の当たりにしたときはとても嬉しかったですね。 予測が難しいというところが悩みの種ですね。試作する段階では、成功するか分からないんですよ。予想外のことが起きたり、病気にやられたり。時間とお金をかけて作物を作る農家の方の苦労を無駄にしないためにも細心の注意を払っています。 野菜の展示会で、品種の特性や長所をお話した上で、この品種をぜひ作りたいと参加された色々な生産者から言ってもらった時は嬉しかったです。その後実際に作付けしてもらい、生産者からいいものが出来たと報告を受けた時は、勧めて良かったと感動しました。 営業がやりたかったので、その軸がブレないように意識していました。自分の力量次第で商品に付加価値が付けられるという点こそ、営業の魅力だと思うんです。他には、とにかく色々なところへ足を運びました。説明会にもたくさん行きましたし、OB訪問は50人くらい連絡をとって話を伺いました。そこで海外営業というものに興味を持ちました。 時間ですね。学生時代と比べると、やっぱりまとまった時間が取れなくなります。他にも、学生のときは自分の意志で一心不乱に突き進むことが出来ましたが、社会に出ると、周りを見ることや協調性といったものも大事になります。 タキイの品種を使っていただくことで農家の皆さんにハッピーになってもらうことです。実際にバングラデシュでは、10年程前は現地の在来種の細いニンジンしかなかったのに、今ではほとんどがタキイのニンジンになっていて、現地の皆さんも気に入ってれています。今後そういう産地をもっともっと広げていきたいですね。 とにかく楽しむことが大事。そのために仕事はなるべく効率よく片付けるよう意識しています。例えば、やらなければならない仕事を50%の時間で片付けて、残りの50%で自分のやりたい仕事をする。これが出来れば、仕事がより一層楽しくなります。「社会人ってどんな仕事をして、どんな生活をしてるんだろう?」大学生の素朴な思いから生まれたこのコーナー。今回は、私たちの食生活に欠かすことのできない野菜の種子を開発、生産する国内種苗メーカーのトップランナー、タキイ種苗株式会社の方にお話を伺いました。タキイ種苗株式会社社会人お仕事インタビュー【タキイ種苗株式会社】設 立:1835年(天保6年)本 社:京都市下京区梅小路通猪熊東入社 員 数:745人(平成24年6月1日現在)事業概要:野菜、草花の種苗開発・生産・販売や、農園芸資材の仕入れ・販売、生産者向けの季刊誌の発刊など、農園芸に関わる様々な事業を展開。ホームページ:http://www.takii.co.jp入社6年目疋田さんのスケジュール例出勤メールチェックとその対応次回出張の準備家族と食事 起床6:008:20就寝24:0012:00昼食13:00退勤18:30販売計画の作成16:00ひきた疋田 翔悟さんしょうご疋田さんは現在、どのようなお仕事をされているのですか?本日はありがとうございました。お仕事をする上で何か心掛けていることがあれば教えて下さい。この仕事をしていて良かったと感じる瞬間はどういった時ですか?これまでのお仕事で、最も印象に残っているものは何ですか?インタビュー中の様子最後に学生記者と記念撮影ズバリ、疋田さんにとって働くとは?今後、実現させたい夢や目標はありますか?種苗会社自分の力量次第で商品に付加価値がつけられるという点こそ、営業の魅力だと思うんです。大学生から社会人になって最も大きく変わったことは何ですか?就職活動中に意識していたことなどはありましたか?逆に、苦労や難しさを感じる時は?

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