ガクシン2014年3・4月号
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ガクシンー 13 ー就活・進路インタビュー中の様子銀行の業務というのは多岐に渡るのですが、西院支店で主に融資に関わる営業を担当し、企業経営者のお客様に対して、日々提案をしています。何事も前向きに取り組むことを最も心がけています。仕事をする上で、嫌なことや辛いことも少なからずあるんですが、そんなときは、今直面していることは全てスキルアップにつながると考えながら取り組みます。お客様の満足を実感出来たときですね。銀行の営業担当者として、私の提案がお客様に有益で、満足していただけたときは、こちらの喜びもひとしおですね。他には、業務以外のちょっとしたことでも相談して下さる時なんかも、信頼していただけているんだなと実感出来てとても嬉しいですね。融資という業務の特性上、どうしても自分だけの判断だけでは、物事が進められないことがあるんです。自分がやりたいことができず、お客様の期待に応え切れないときは、残念に思います。他にも、お客様ごとに、求められるものも様々で、真のニーズを汲み取るということが最も難しいところですね。新聞などで仕入れた情報はもちろん、業務とはまったく関係のないようなことでも、判断の材料になることがあるんです。だから、常に色々なことに興味を持つよう心がけていますね。最近あるお客様が、「私の本籍ってどこ?」という質問をされたんです。業務上、様々な情報をご提供いただくんですが、さすがに本籍のような個人情報まではお聞きしないんです。でも、そのお客様にしてみれば、色々なことを依頼しているからご自身の本籍も、と思われたんでしょうね。驚いたのと同時に、信頼していただいているんだな、と嬉しくなりましたね(笑)。付き合う人が増えたことですね。融資という業務の特性上、企業経営者の方など、他の職に就いていたらなかなか会えない人に会うことが多いんですよ。もちろん個人のお客様とお会いする機会も多いので、大げさですが人脈が広がりましたね。人脈の広がりは知識の広がりに繋がると思うんです。経営学部に所属していたので、授業でも企業について触れることが幾度もありました。当時は、今ひとつ理解し切れていなかったものが、いざ企業で働き始めると、スッと理解出来たことが何度かありましたね。そういった意味では、割とスムーズに社会人になれたのかなと思いますね。近い目線では、今、私が携わっている業務のスキルをより向上させることですね。お客様が求めていることを、お客様が仰る前に準備しておくというのが理想的ですね。そしていずれは、支店の運営に携わり、より広い目線でお客様に満足していただくということが目標ですね。難しいところですが、ひとつ言えるのは、自分の人生に刺激を与えてくれるものであるということですね。仕事をしているからこそ感じられる嬉しいことがたくさんあります。銀行に限らず、働くということには、社会に貢献するという側面が多く含まれていると思うんです。職業によって、日本、あるいは世界という規模の差こそあれ、本質的な部分は同じことだと思います。「社会人ってどんな仕事をして、どんな生活をしてるんだろう?」大学生の素朴な思いから生まれたこのコーナー。今回は、「ながーい、おつきあい。」のCMが印象的な関西を代表する地方銀行、京都銀行にお勤めの髙倉さんにお話を伺いました。株式会社京都銀行社会人お仕事インタビュー【株式会社京都銀行】創 立:1941年(昭和16年)10月本 社:京都市下京区烏丸通松原上る薬師前町700番地社 員 数:3360人(平成25年3月現在)事業概要:広域型地方銀行として京都だけでなく、隣接する滋賀、大阪、兵庫、奈良へも店舗を展開し、地域経済の活性化を積極的に支援している。HP:http://www.kyotobank.co.jp入社9年目髙倉さんのスケジュール例出勤営業外回り商談営業外回り商談帰社報告書の作成夕食読書、TV鑑賞起床6:308:00就寝24:0012:00昼食13:0016:00退勤19:00最後に学生記者と記念撮影銀 行人脈の広がりは知識の広がりに繋がる丸川雅人丸川雅人(佛教大・3)(佛教大・3)丸川雅人(佛教大・3)本日はありがとうございました。ズバリ、髙倉さんにとって働くとは?大学生時代の経験で現在も役に立っていることはありますか?髙倉さんは現在、どのようなお仕事をされているのですか?お仕事をする上で何か心がけていることがあれば教えて下さい。この仕事をしていて良かったと感じる瞬間はどういった時ですか?逆に、苦労や難しさを感じる時は?これまでのお仕事の中で最も印象に残っているものは何ですか?大学生から社会人になって最も大きく変わったことは何ですか?そういった難しいことを改善するために取り組んでいることはありますか?今後、仕事を通じて実現させたい夢や目標を教えてください。BOOK※ガクシン設置店です※ 今回ご紹介するのは大人気ドラマ半沢直樹の原作『俺達花のバブル組』などで知られる池井戸潤の長編小説。 元商社マンで社会科教師の辛島は、教え子である麻紀の父親の会社が経営破綻したことを知る。謎が多い中で危機から抜け出すために二人は動き出す。すると、ある亜鉛会社が権力を持つ、不気味な町が浮かび上がった。 この作品は作者の小説の中でも特に「カネ」と人間の関係がよく分かる作品だ。会社を救うという目的は同じとしても、まだ「利害関係」とは無縁な純粋女子高生の麻紀と、かつて商社で信用調査をしてきた辛島では、カネへの向き合い方が違うと感じる。 読むと経済に詳しくなった気がする上、勇敢な辛島に触発されて、読者まで表情がキリッとして真面目になる小説。My Favorite2003年3月講談社文庫池井戸 潤 著架空通貨

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